(最終更新月:2022年11月)
✔当記事はこのような方に向けて書かれています
「40代で保険に入っていないのは大丈夫だろうか?」
「40代で保険に入ってないとなにか良くないことがあるのかな?」
「40代で保険を検討するとしたらどんなものが良いのか知りたい」
✔当記事を通じてお伝えすること
- 40代で生命保険に入っていない一般的な理由
- 40代で保険に入らないメリット・デメリット
- 40代で検討すべき保険
当記事では、40代で保険に入っていないのがリスクかどうかをご説明し、もし入るとしたらどんな選択肢があるのかも解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
40代で生命保険に入っていない理由とは?
生命保険加入率を元に、40代で生命保険に入っていない理由を検証していきます。
入っていない理由に該当するものがあれば、あなたにも保険はいらないかもしれません。
- 日本の現状:40代の生命保険加入率
- それでも保険に入らない理由とは?
40代の生命保険加入率
令和3年度の調査によると、日本における40代の生命保険への加入率は93.2%です。
同じ調査から、加入率70.2%の20代と比べると、約23%もの差があります。
日本における40代の人たちは、ほとんど生命保険に加入しているといえます。(出典:生命保険に関する全国実態調査|生命保険文化センター)
それでも保険に入らない理由とは?
生命保険に入っていない一般的な理由として3つ挙げられます。
- 十分な貯金がある
- 低利率で魅力がない
- 独身である
十分な貯金がある
貯金が充分なため、保険に入っていない人がいます。
なぜ保険が不要かと言うと、万が一のときに誰にも迷惑がかからないから。
突然の入院で、医療費や入院費が必要になっても、十分な貯金があって、いつでもすぐに支払うことができれば、わざわざ保険料を支払う意味がありません。
たくさん貯金がある人は、自分のお金でまかなえるので、保険は不要と考えて当然でしょう。
低利率で魅力がない
利率が低い生命保険に魅力を感じず、保険に入られていない方もいます。
一昔前では、積立の保険はとても魅力的でした。
しかし昨今では、政府主導のマイナス金利により、保険も低利率で魅力が大きく薄れています。
株式投資や不動産投資に魅力を感じて、保険に入らない人がふえてきているのです。
独身である
独身であることを理由に、保険に入らないこともあります。
なぜなら、生活を支える家族がいないので、お金を残す必要がないからです。
貯蓄もあり、積立に魅力を感じていなければ、なおさら保険に入る必要はなくなります。
ただし医療保険などは自分のための保険でもありますので、人によっては必要性を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
40代で生命保険に入っていないデメリット4選
ここでは、生命保険に入っていないデメリットを見ていきましょう。
多くの人が入っている保険に入っていないことで、少なからずリスクもあるからです。
- 万一のときの経済的リスク
- 入院時の収入減に対するリスク
- ほしいときに入れない健康状態のリスク
- 税的な優遇が受けられない
万一のときの経済的リスク
保険に入っていないのであれば、万一のときの経済的リスクを考えておくべきです。
なぜなら、生活を支える家族が多ければ、貯蓄だけでその家族の生活を支えるのはこんなんだから。
生活費など、家族には以下のようなお金がかかります。
- 住居費(家賃や住宅ローン、光熱費など)
- 教育費(学校教育費や給食代など)
- 自動車保険や税金、メンテナス費用など(自家用車がある場合)
また、葬儀代と墓代にも費用が掛かってきます。
遺されたご家族の経済的リスクを考えて、保険の加入を検討してください。
入院時の収入減に対するリスク
入院時の費用や生活費も考慮に入れておくべきです。
病気やケガが長引くと、入院や手術に関わる費用がかかるだけでなく、収入が減ってしまうリスクもあります。
とくに福利厚生の手厚いサラリーマンではなく、個人で事業をやられている方にはリスクです。
ほしいときに入れない健康状態のリスク
健康状態によっては、必要だと思う時には入れないのも、40代の方が保険に入っていないリスクでしょう。
医師から病気の初期であると診断されたり、ケガで入院したりしてから、入院費や医療費が欲しいので、後から保険に入れば良いと思う人もいます。
しかし、保険には加入条件があり、病気と診断された後や入院した後からでは、保険に加入できません。
つまり、保険が必要なタイミングには、保険に入れないのはデメリットです。
税的な優遇が受けられない
生命保険に加入していないと、税的に優遇される生命保険控除を受けられません。
生命保険料控除は、1年間で支払った保険料に応じて、税金を減額してもらえる制度です。
その年に支払った保険料を所得から差し引くため、所得が下がり、所得税と住民税の負担を減らせます。
そのため、生命保険に加入していないと、生命保険料控除は利用できないので、所得税と住民税を減税できず負担が増していくためデメリットです。
40代で生命保険に入っていないメリット2選
40代で生命保険に入っていない人のメリットもご紹介していきます。
保険に入っていない人がいるのはそのメリットがあるからでしょう。
- 保険にお金をかけなくて済む
- 好きに運用できる
保険にお金をかけなくて済む
1つ目は、保険にお金をかけなくて済むこと。
保険料は毎月や毎年定額で引き落とされてしまうので、日々の固定費に入ります。
しかし保険に入らなければ、その分自由に使えるのです。
月々は大したことないと感じても、長年で見れば大きなお金。
保険に払わないのもメリットが大きいといえます。
好きに運用できる
2つ目は、保険以外のもので好きに運用できることです。
利率の低い保険よりも、株式や不動産投資などの方が資産を早く増やせる可能性があります。
保険料の代わりに、別の投資を選べるのはメリットといえるでしょう。
40代で見直すべき保険ベスト3
40代の方で、保険を見直すべきかで迷っている方へ、見直すべき保険をご紹介します。
保険は若いときの方がやすいので、良いものはそのまま持っておくべきです。
ただし以下のようなものは、見直しを一度検討してみる価値があるといえます。
- 更新型の生命保険
- 貯蓄がある方の医療保険
- 長期積立型の終身保険
更新型の生命保険
見直すべき保険として、更新型の生命保険が挙げられます。
なぜなら、このまま更新を迎えると必ず保険料が上がってしまうからです。
更新型の保険は、保険満了になると自動で更新をし、保険料はその時の年齢と料率で再計算する仕組み。
更新時に必要な保障額を下げても良いなら、保険料を下げられますが、更新時に保障額を変更しない場合、保険料が上がってしまいます。
貯蓄がある方の医療保険
貯蓄がある方の医療保険も見直して良いでしょう。
なぜなら、日本の医療制度が手厚いことで、一定の貯蓄があれば、困る可能性が少ないからです。
日々の保険料と保障内容、自分の貯蓄額を照らし合わせて、不要なものは解約として良いといえるでしょう。
長期積立型の終身保険
長期積立型の終身保険も、一度見直しを検討してみてください。
なぜなら、今必要な保障に対して割高である可能性があるからです。
将来のための保険であれば、今すぐ入らなくてもよいかもしれません。
また既に一定期間払っていれば、払い済みという仕組みを使って、これまでの保険料が無駄になりません。
長期積立の保険に入っている方は、現状と将来をしっかりと考えて、一度見直すことをおすすめします。
40代での加入を検討すべき生命保険2種
入るとしたらどんなものが良いかをご案内します。
今考えるべきことは既存のものをどうするかと、入るべきものがあるかです。
- 結婚されている方なら、収入保障
- がん保険や特定疾病保障保険
結婚されているなら、収入保障保険
結婚されている方であれば、収入保障を検討してみてください。
収入保障保険は、加入者が亡くなったり、特定の高度障害になったりした時に、年金形式で保障してくれます。
年金形式のため、日々の生活費を支えながら、保険期間が経過するにつれて、受け取れる金額も減るので、保険料が割安です。
大切なパートナーのためにぜひ加入を検討してみましょう。
がん保険や特定疾病保障保険
2つ目は、がん保険や特定疾病保障保険です。
なぜなら、がんや特定疾病に限定しているので、医療保険よりも保障が割安だから。
特定疾病とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中などです。
リスクの高い保険に対してだけ、厚めの保障を検討するのも、見直す際のポイントといえるでしょう。
まとめ:40代で保険に入っていないことが正解なこともある

当記事の内容をまとめます。
- 40代で必ずしも保険が必要なわけではない
- 保険に入らないメリット・デメリットはどちらも理解すべき
- 40代の見直しでは、ポイントを押さえて、ピンポイントで検討しよう
保険に入ることは、ゴールではありません。
あくまでも保険に入ることで、自分や家族のリスクが軽減できるかが大切。
ただし保険の特徴を考えて、相続などでも役に立つことから、ケースによっては必要だといえるでしょう。