(最終更新月:2022年11月)
✔当記事はこのような方に向けて書かれています
「生命保険の乗り換えって何のこと?」
「生命保険を乗り換えるタイミングは?」
「生命保険乗り換えのメリット・デメリットが知りたい」
✔当記事を通じてお伝えすること
- 生命保険の乗り換えとは?
- 生命保険乗り換えのメリット・デメリット
- 生命保険乗り換えの正しい手順
当記事では、40代で保険に入っていないのがリスクかどうかをご説明し、もし入るとしたらどんな選択肢があるのかも解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
生命保険の乗り換えについて

生命保険の乗り換えについて解説していきます。
乗り換えについて明確に理解することで、自分が乗り換えるべきか、また乗り換えるタイミングについて考えられるようになります。
- 生命保険の乗り換えとは?
- 生命保険の更新とは?乗り換えとの違いは?
- 生命保険の転換と乗り換えの違い
生命保険の乗り換えとは?
生命保険の乗り換えとは、今加入している保険を解約または減額し、別の保険に入ることです。
例としては以下のようになります。
- 既存の医療保険を一部解約し、手厚いがん保険に入る
- 既存の定期保険を解約し、収入保障保険に入る
現状に適した保険に入り直すのです。
生命保険の更新とは?乗り換えとの違いは?
生命保険の更新とは、期間が満了した保険と同じものに、新たな年齢で入り直すことです。
乗り換えと違いは以下のとおり。
- 複雑な手続きが必要ない
- 保障内容を変更しない
- 健康診査も必要ない
- 保障に空白期間ができない
生命保険の転換と乗り換えの違い
生命保険の転換とは、現在入っている保険を解約し、その積立金や配当金を充当しながら、同じ会社の別の保険に入ることです。
積立金や配当金を保険料に当てられるため、新しく加入するよりも保険料を抑えられ、配当金の受給権を引き継ぐことができるのがメリットといえます。
ただしデメリットもあるので、注意が必要です。
- 貯まっていた解約返戻金が減っていってしまう
- 同じ会社でなければ利用できない
- 予定利率が下がる可能性がある
メリットだけでなく、デメリットも理解したうえで、転換をご利用ください。
生命保険の乗り換えを検討すべきタイミング5選

乗り換えを検討するタイミングについて解説します。
適切なタイミングがわかれば、後で知って後悔するようなことが少なくなるでしょう。
- 家族に対する責任が増えたとき
- 年齢が上がる前
- 契約の更新前
- 家族に対する責任を終えたとき
- 仕事を辞めて引退したとき
家族に対する責任が増えたとき
1つ目は、家族への責任が増えたときです。
なぜなら、生活スタイルが変化することで、備えるべき生活費等が変わるから。
例えば、結婚や出産、マイホームの購入など。
家族が増えれば生活費が上がり、万が一のときに備える必要性も増えるでしょう。
家族に対する責任が増えたとき保険を見直すことが重要なのです。
年齢が上がる前
年齢が上がる前にも、乗り換えを検討すると良いでしょう。
年齢が上がってから、良い保険を見つけても値段が上がってしまうからです。
せっかく乗り換えるのであれば、年齢が上がる前が良いといえます。
ただし、保険料が上がるタイミングは保険商品によって違うので注意しましょう。
保険の年齢計算には以下の2通りがあります。
- 満年齢方式:契約時点での被保険者の年齢で計算
- 保険年齢方式:契約時点で満年齢の端数が6カ月以下であれば切り捨て、6カ月以上は切り上げて計算
「保険年齢方式」では、誕生日から6カ月過ぎると実年齢に1歳足された年齢で保険に入ることになるのです。
加入しようとしている保険が満年齢方式か保険年齢方式か確認したうえで、乗り換えを検討した方が良いでしょう。
契約の更新前
乗り換えを検討するタイミングとして、契約の更新前も挙げられます。
更新時期ギリギリでは、更新するか否かの返答に間に合わない可能性があります。
例えば、更新をすると保険料は再計算され上がるのが一般的ですが、乗り換えれば保険料が下がることもあります。
更新と乗り換えを比較検討するためには、更新前に余裕を持って臨むことが大切です。
家族に対する責任を終えたとき
家族に対する責任を終えたときにも、保険の乗り換えを検討すべきです。
その理由は、ライフステージが大きく変わり、自分に合った保険も変わる可能性があるから。
例えば、子供が独立して養育費や教育費がかからなくなれば、子供のために用意していた保険金額が不要になるため保険料を減らせます。
家族への責任を終えたタイミングで、一度保険を見直しましょう。
仕事を辞めて引退したとき
仕事を辞めたときも、保険の乗り換えを検討するタイミングです。
引退をすればライフスタイルが変化し、必要な保障内容も大きく変わってきます。
公的年金の有無や社会保険の負担割合も変わります。
引退したタイミングで保険を見直し、不要な場合は思い切って解約するなど、本当に必要な保障のある保険に乗り換えた方が良いでしょう。
生命保険を乗り換えるメリット3選

生命保険を乗り換えるメリットについてご紹介します。
メリットを知れば、乗り換えるか迷ったときに参考になるでしょう。
- 保険料が安くなる可能性がある
- 必要な保障額を改めて見直せる
- 新しい保険が見つかる可能性がある
保険料が安くなる可能性がある
1つ目は、保険料が安くなる可能性があるということです。
なぜ安くなる可能性があるかというと、保険料の計算方法は各保険会社で異なるから。
適切な会社を選び、保険料が安くなることで、家計の負担を軽減できます。
乗り換えることで保険料が安くなるかチェックしてみましょう。
必要な保障額を改めて見直せる
乗り換えをすると、必要な保障額を改めて見直せます。
なぜなら、乗り換えるためには改めて、現時点の必要保障額を算出し直す必要があるからです。
必要保障額とは、遺族が必要となる支出から遺族の収入を差し引いた金額のこと。
ライフステージに応じて必要な保障額は変わり、その結果保険料を減らせる可能性があるのです。
新しい保険が見つかる可能性がある
保険の乗り換えを考えるときには、自分に合った新しい保険が見つかる可能性があります。乗り換え時にさまざまな保険を比較することで選択肢が広がるからです。
加入してから時間が経っていれば、価値観やライフステージの変化に伴い必要な保障も変わっているでしょう。
保険商品を比較し、現状に合った保険を選ぶことが大切です。
生命保険を乗り換えるデメリット3選

これまで乗り換えのメリットをご紹介しましたが、乗り換えない方が良い場合もあります。
メリットとデメリットの両方を知っておくことで、最善の選択ができるでしょう。
- 解約返戻金が少ない・ないことがある
- 良い保険を辞めてしまうリスクがある
- あらたに免責期間が発生する
解約返戻金が少ない・ないことがある
既存の保険を解約する際に返戻金が少なかったり、なかったりする場合があります。
なぜなら、保険は早期の解約だと、払込保険料よりも解約返戻金が少なくなる仕組みになっているからです。
また以下のような保険では、とくに解約返戻金が少ない・全く無い可能性が高いでしょう。
- 無解約返戻金型
- 低解約返戻金型
乗り換えるのであれば、解約返戻金を正しく把握しておく必要があります。
良い保険を辞めてしまうリスクがある
乗り換えることによって、良い保険を辞めてしまうリスクもあります。
現在加入している保険が、「お宝保険」という可能性があるのです。
お宝保険とは運用利回りが高い保険のこと。
お宝保険の多くは、1980年代後半から1990年代前半辺りのバブル期に販売されていた貯蓄型保険です。
せっかくの良い保険を辞めてしまわないように気をつけましょう。
あらたに免責期間が発生する
保険に乗り換えると、新たな保険に一定の免責期間が設定されます。
新しい保険に加入することで責任開始日が変わり、免責期間が新たに発生する仕組みなのです。
免責期間とは保険会社から保険金や給付金が支払われない期間のこと。
例としては、がん保険や引受緩和型の保険などにあることが多いです。
免責期間を理解したうえで、乗り換えを検討してください。
生命保険を乗り換える6つの手順
生命保険を乗り換えるための、手順についてご説明します。
適切な手順を知っておけば、困ることなくスムーズに乗り換えられるでしょう。
- 必要な保障額を算出する
- 複数社で見積もりを出す
- 新しい契約の免責期間を調べる
- 保険の申込み後に審査の通過を確認する
- 既存の保険を解約する
- 解約返戻金・保険料の返金を確かめる
必要な保障額を算出する
最初に、必要な保障額を算出します。
必要保障額をきちんと把握することで無駄のない保険を選べます。
必要保障額とは遺族の支出から収入を差し引いた不足分のこと。
ライフスタイルやライフステージによって変動しますので、改めて確認しておきましょう。
複数社で見積もりを出す
必要保障額がわかったら、複数の保険会社に見積りを依頼します。
似たような保障内容でも、保険会社によって保険料が異なるのです。
数社の見積りを比べて、ぜひ自分にとってベストな保険商品を選んでください。
新しい契約の免責期間を調べる
保険商品が決まったら、新しく加入する保険の免責期間を調べます。
免責期間を把握せずに既存の保険を解約すると、免責期間中は保障がない状態になってしまうからです。
新しい保険の免責期間を把握しておき、免責期間が終わるまでは既存の保険を解約しないようにしましょう。
保険に申込み後に診査の通過を確認をする
保険に申し込んですぐに、今の保険を解約するのは辞めましょう。
なぜなら、健康状態により、保険に入れないこともあるからです。
必ず診査に通過したことを確認してから、既存の保険を解約するようにしましょう。
既存の保険を解約する
診査の通過が確認できたら、既存の保険を解約します。
新しい保険に加入できることは確定しているため、もう解約しても問題ありません。
電話やインターネットのマイページから解約の意志を伝えると、保険会社から解約請求書類が送られてくるので必要書類を添付して返送しましょう。
解約返戻金・保険料の返金を確かめる
解約返戻金や保険料の返金を確認します。
もし解約返戻金がなかったとしても、解約のタイミングによっては、支払った保険料の一部が返ってくることもあるのです。
例えば、2010年4月以降に年払いで契約した場合は、未経過分の保険料相当分額が返ってくる場合もあります。
まとめ:生命保険を乗り換えるなら、そのメリット・デメリットを把握しておくべき
当記事の内容をまとめます。
- 生命保険の乗り換えとは、現在の保険を辞めて、新たな保険に入り直すこと
- 生命保険の乗り換えには、メリットだけでなく、デメリットもある
- 生命保険の乗り換えは、手順に気をつけなければ後で困ってしまうことも
生命保険の乗り換えは、転換や更新と異なります。
それぞれのメリットやデメリットをきちんと把握したうえで、適切な方法により、保険加入を検討すべきです。