(最終更新月:2022年11月)
✔当記事はこのような方に向けて書かれています
「糖尿病を患っているが民間の医療保険へ加入したい」
「保険へ加入する条件が気になる」
「告知不要の保険を知りたい」
✔当記事を通じてお伝えすること
- 糖尿病でも入れる医療保険がある
- 糖尿病でも入れる医療保険で医療サポートを手厚くできる
- 重い病気となる前に、医療保険へ加入しておくことも大切
当記事では、糖尿病でも加入できる医療保険だけでなく、事前に十分な医療保障を備えるコツまでご理解いただけます。
ぜひ最後までご覧ください。
糖尿病と医療保険について
こちらでは糖尿病の特徴、公的医療保険・民間の医療保険についてご紹介します。
糖尿病の入院・治療には公的・民間の医療保険が役立つ反面、注意すべき点もあります。
- 糖尿病とはどんな病気か
- 糖尿病の治療に適用される公的医療保険について
- 糖尿病になると民間の医療保険は入りにくい
- 告知義務に違反すると保険会社から契約を解除される事態も
- 糖尿病でも入れる保険の検討を
糖尿病とはどんな病気か
糖尿病とは血液中のブドウ糖が増え過ぎ、血糖値が高くなる病気です。
大切な臓器の一つである膵臓の機能が低下すれば、十分なインスリンが分泌されなくなり、糖が血液中に溢れてしまう状態となります。
そのため糖が過剰に増えれば、合併症の発症や脳卒中、心筋梗塞のリスクが高まります。
糖尿病の種類は大きく分けて次の4つです。
- I型糖尿病:膵臓内のβ細胞が破壊されインスリンがほとんど出ない状態。
- II型糖尿病:遺伝の他に運動不足、肥満等が原因でインスリンの分泌が低下している状態。
- 妊娠糖尿病:胎盤から分泌されるホルモンが原因で、インスリンが十分に働かない状態。
- その他:ステロイドの服用が原因で発症した等。
糖尿病の治療に適用される公的医療保険について
糖尿病の治療は保険診療に該当すれば公的医療保険の対象です。
基本的に外科手術ではなく次のような治療法があげられます。
- 食事療法:バランスの良い食事を、適切な量・タイミングで摂る方法。
- 運動療法:血糖値の低下に役立つ有酸素運動・筋トレを行う方法。
- 薬物療法:飲み薬、血糖値を下げるためのインスリン注射による方法。
経口薬やインスリン注射は保険診療に保険給付の対象です。
一方、食事と運動療法のみの場合でも、医療機関で定期に行われる検査料・診察料は保険診療となります。
糖尿病になると民間の医療保険は入りにくい
糖尿病を発症している場合、民間の医療保険に加入するのは難しくなります。
なぜなら現在入院中または治療中の病気が糖尿病だった場合、各保険会社が規定する告知項目に該当し、保険会社から保険契約を断られてしまうからです。
そのため、より手厚い保障を希望する方々は、健康なうちに民間の医療保険へ加入しましょう。
告知義務に違反すると保険会社から契約を解除される事態も
民間の医療保険に糖尿病を隠して加入すれば、告知義務違反となってしまいます。
民間の医療保険を申し込む場合は、告知項目へ該当するか否かを正直に記入しなければいけません。
持病の有無や健康状態を偽って加入しても、後日糖尿病である事実が判明すれば、保険会社側から契約を解除されてしまうおそれもあります。
糖尿病でも入れる保険の検討を
民間の医療保険の中には、糖尿病でも加入可能な保険商品も販売されています。
糖尿病でも入りやすい医療保険は次の2つです。
- 引受基準緩和型保険
- 無選択型保険
いずれのタイプの医療保険も入院給付金や手術給付金が用意されています。
ただし、引受基準緩和型または無選択型の医療保険へ加入しても、以前から引き続き治療している糖尿病と、それにかかわる一連の病気は保障対象外です。
引受基準緩和型保険の特徴について
こちらでは引受基準緩和型医療保険についてご紹介します。
引受基準緩和型医療保険は入りやすいものの、注意すべき制約があります。
- 引受基準緩和型保険は告知項目が少ない
- 引受基準緩和型保険のメリット
- 引受基準緩和型保険のデメリット
引受基準緩和型保険は告知項目が少ない
引受基準緩和型の医療保険は告知項目が2~6程度と少ない保険商品です。
なぜなら、通常の医療保険の場合は告知項目が10項目を超える商品もあるからです。
そのため、例えば糖尿病が悪化し入院する事態や、合併症を発症して手術する事態になっておらず、現在は健康が安定している方々は加入できる可能性もあります。
ただし、引き続き治療中の糖尿病は保障対象外です。
引受基準緩和型保険のメリット
引受基準緩和型の医療保険は告知項目の少なさに加え、ほとんど通常の医療保険と変わらないサポートを得られる点がメリットです。
基本保障である入院した際の入院給付金、手術費用をサポートする手術給付金の他、特約で通院した場合に受け取れる通院給付金や、先進医療を受けた場合に保障される先進医療給付金も付加できます。
引受基準緩和型保険のデメリット
保障内容は十分であるものの、削減支払期間や保険料が若干高い点に注意しましょう。
加入してから1年間、受け取る給付金額は半額程度に削減されてしまう商品が多いです。
また、通常の医療保険の1.3倍~1.5倍ほど払い込む保険料は高い傾向があります。
そのため、削減支払期間の内容や保険料をよく確認してから、保険に加入するべきかどうかを検討しましょう。
無選択型保険の特徴について
こちらでは無選択型保険についてご紹介します。
無選択型保険は誰でも入れますが、保障内容に関して注意すべき点があります。
- 無選択型保険は誰でも入れる医療保険
- 無選択型保険のメリット
- 無選択型保険のデメリット
無選択型保険は誰でも入れる医療保険
無選択型医療保険は告知が不要なので、誰でも加入できる保険商品です。
現在糖尿病で入院している人、通院治療中の人も問題なく加入できます。
ただし、無選択型に加入したらといって、現在治療中の糖尿病のサポートは受けられないので注意が必要です。
そのため、別の病気・ケガの保障を厚くする目的で加入しましょう。
無選択型保険のメリット
無選択型は誰でも入れる医療保険である他、基本的な保障(入院・手術給付金)が用意されている点がメリットです。
公的医療保険適用外の有料病室費用(差額ベッド代)は入院給付金で、手術費用の3割自己負担分は手術給付金で賄うことができます。
そのため、保険診療外となる医療費の負担軽減に役立ちます。
無選択型保険のデメリット
無選択型医療保険は、サポート対象とならない期間がある点、保険料の高い点がデメリットです。
無選択型保険に加入後、3カ月程度(約90日間)は保障を利用できない商品が多いです。
また、誰でも入れるだけに通常の医療保険と比較して、2倍以上の保険料負担となっている商品もあります。
糖尿病のような深刻な病気に備える必要性
こちらでは深刻な病気へ備えておく必要性についてご紹介します。
健康なうちに民間の医療保険へ加入する利点を説明します。
- 糖尿病を患う家族が多い場合は要注意
- 通常の医療保険へ早めに加入しよう
糖尿病を患う家族が多い場合は要注意
糖尿病の原因は食べ過ぎや肥満、運動不足の他に遺伝も考えられます。
なぜなら、インスリン分泌機能に問題のある家系の存在も、医療専門家の間で指摘されているからです。
そのため、規則正しくバランスの良い食生活を守るのは大切ですが、事前に糖尿病を患っている家族がいるかどうかも把握しておきましょう。
通常の医療保険へ早めに加入しよう
生活習慣に不安を感じる、糖尿病になりやすい家系かもしれないと感じたら、健康なうちになるべく早く民間の医療保険への加入を検討しましょう。
なぜなら健康なときに申し込めば、通常の医療保険へ十分入れる可能性があるからです。
通常の医療保険へ加入後、糖尿病になったとしても手厚い医療保障が期待できます。
糖尿病を発症する前に民間の医療保険へ入っていたなら、次のサポートが期待できます。
- 糖尿病で入院した際の入院保障
- 糖尿病で通院した際の通院保障
- 合併症等を治療した場合の治療保障
そのため、糖尿病へ不安を感じていたら発病しないうちに加入することが大切です。
まとめ:糖尿病でも入れる保険は存在する
当記事の内容をまとめます。
- 糖尿病を患っていても、引受基準緩和型や無選択型保険へ加入し保障を厚くできる
- 契約の際に告知義務違反をすると、保険会社側から契約を解除される場合もある
- 将来、自分が重い病気を患っても医療保障が受けられるよう、元気なうちに通常の医療保険へ加入しておく